気まぐれ時々マジ

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千紗に反応してチームホルモンも校庭を見る。

六人の知らない人物が門を乗り越えて入ってくる。

「ウチの制服。…あれが転校生かにゃ?」

「だろうな。」

千紗は転校生らしき人物を見つめる。

するとその人物の前に金眉会が立ちはだかる。

「金眉会か…厄介なデビュー戦だな。」

「どして?」

アキチャの言葉に千紗は首を傾げる。

「勝つためなら手段を選ばない奴らだからな。タイマンはねぇだろ。」

バンジーが答える。

「ただ伝説が本当なら勝負は…一瞬。」

「お手並み拝「つまんにゃい!」

ヲタの言葉を遮る千紗。

「おい!今あたしが喋ってただろうが!」

「ちぃが感知した面白いことじゃないの!つまんないのー!」

千紗は頬を膨らませた。

睨み合うヲタと千紗。

「出たー!金眉会の殴りフォーメーション!」

「あいつ素人か?大人数が相手なら…路地に誘い込むか、壁を背負わねぇと。」

「…路地ってどこだよ。ってか校庭のど真ん中じゃ壁もねぇだろ。」

バンジーの発言にヲタがツッコミを入れる。

「えー、でも囲まれてた方が楽しそうじゃん!」

「馬鹿かお前は。どう見ても不利だろうが。」

バンジーに馬鹿と言われて千紗は口を尖らせた。

ガンッ

ものすごい音がして千紗が再び校庭に視線を落とすと、金眉会のメンバーの一人が倒れていた。

「カウンターの頭突き。」

「勝負あったな。」

「ふわぁ〜、つまんないなぁ…ん?」

千紗は校庭の喧嘩の横を通り過ぎる人物に気づく。

「見ぃつけたッ!にひっ♪」

「千紗?」

千紗が不敵に笑ったのに気づいたウナギが話しかけようとしたが千紗はあっという間に教室を出て行った。



















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