俺は男なの?

□消してやるよ
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「でも、少し前は大変でしたねぇ」

S「え?」



なんの事を言ってるんだ?
少し前?



「ほら、櫻井さんが女の人を助けたとか車チューしてる記事が出たじゃないですか」

S「………あぁ」



このオヤジはこうゆう話が好きなのか。
ここで聞いた話をきっと仲間とかに話すんだろうな



「すぐに騒がれなくなっちゃいましたけど、ホントのところどうなんです?(笑)」


なんで見ず知らずのヤツにそんな事話さないといけないんだよ。

話すわけないだろ?



…ま、このまま黙ってんのも誤解されるしな



S「違いますよ(笑)俺、彼女いないんで。それに、あの記事ほぼデタラメですから」

「えー。でも櫻井さんバッチリ写ってたじゃないですか」



……めんどくせぇな
今それどころじゃないんだよ……



S「まぁ…コンビニの記事は俺ですけど車は俺じゃないんで。確かに俺に似てたけど俺、あんな事した覚えないし」

「またまたぁ〜。」

S「……本当ですよ。あまりにも似てたから事務所の人も戸惑ってたけど(笑)」



なんてね。



「うーん、そうなんだ」


あ、納得してくれた?


「でもコンビニは櫻井さんだったんですね」


………この人…まだなにか聞こうとしてるな…


もう家も近くだし…。



S「あ、ここでいいです」



俺は運転手の話を避ける為タクシーをとめた



「え?ここ?残念だなぁ。もっと話したかったのに」



アンタは話したいんじゃなくて聞きたいんだろ。



なんて事は言わないけどね。



S「また会う時あがれば(笑)」


「そうですね、でゎまたの機会に」


S「はい。ありがとうございました」




…できれば会いたくないけどね。





俺はそんな事を思いタクシーを降り、家まで急いだ



今日はメンバーみんな家に泊まってくれてるんだよね。

ほんと良かった…メンバーがいてくれて……









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