山風高等学校
□電話
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【Aside】
S「傷まだ痛む?」
あれから授業を終え、今は放課後。
まだ少し痛む口元を抑えると隣にいた翔ちゃんが聞いてきた
A「大丈夫大丈夫♪」
と言ってみたけどやっぱりまだ痛みはあって…
あの時口の中も切っちゃったんだよね…
N「翔さん、この人は大丈夫ですよ♪テンションあがれば怪我してることも忘れちゃいますから(笑)」
A「なっ!!!!」
………………。
言い返せない…
本当に忘れちゃうから…
N「ま。これでも飲んで下さい♪」
そう言ってニノはグレープフルーツジュースを差し出した
N「喉乾いてるでしょ?」
確かに乾いてる…
乾いてるけどこれは傷口にしみそうだ…
でも…ニノは俺が口の中を切ってる事は知らないわけだし………。
A「ありがとう」
ゴクッ
俺はニノからジュースを受け取り一口飲むと…
A「っイッッッ!!!!!!」
案の定傷口にしみた
S「どっどうしたの!?」
A「なんでもない♪」
N「クククッ………」
……………?
そんな俺の姿をみてニノが声を出さず目に涙を溜めて笑っていた
なんでそんな笑ってるの………?
……………………あ。
もしかして……
A「もしかしてわかってた…?」
そう聞くとニノは悪戯な顔で“はい♪”って…
やっぱり。
A「もう!!酷いじゃん!!」
N「言わない貴方がいけないんですよ♪」
A「だって……」
心配かけたくなかったんだもん。
S「相葉ちゃん大丈夫?」
A「翔ちゃぁぁん!!」
俺は翔ちゃんに軽く抱き着いた
A「翔ちゃんは優しいなぁ〜。誰かさんと大違い!!」
とわざとニノに聞こえるように言うとニノは…
N「俺は俺ですから♪」
って。
もう!!!
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