未来はあなたと…


□来年の夏にまたここで会おう
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「ささ、中にお入り、昼ごはんの用意はもうできてるからね。」


おばあちゃんとお母さんの後に続いて勝手口中に入る。




ほわぁ




あ、いい匂い。



「さ、座って、ご飯にしましょう。」



華恋は指定された椅子に座った。



机の上にはカレンの好きなミートソーススパゲティが置いてあった。



毎年変わらないなぁ。


でも、おばあちゃんの気持ちは伝わってくるなぁ。


「いただきます。」


華恋はフォークを手に取りスパゲティを食べた。



おばあちゃんははじめずっと華恋の事を見ていたが華恋がおいしそうに食べているのを見てやっと食べ始めた。






「ごちそうさま、おいしかったよ、おばあちゃん。」


華恋はそう言ってリビングへと向かった。






パタパタ

パタ……


華恋は足を止めた。


あ、あの公園…



小さいころよく遊んだっけ、行ってみようかなぁ。




華恋はお母さんの元へと戻った。





お母さんはまだ食事中だった。


華恋は公園のある方を指差して言った。

「お母さん、あの公園行きたい。」

ん〜と考えてから

「宿題終わったらいいんじゃない?」

と、答えが返ってきた。



宿題、終わらないかも…な…。



「分かった。」


華恋はダッシュでリビングに向かって走って行った。





ガサガサ


バッ



華恋はいつもはほったらかしの勉強に取り組んだ。




華恋はどうしてもあの公園に行きたくなったのだ。




それはあの時の事を思い出したからーーーーーー
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