夢日記小説

□どうしてもって言うならとかじゃなくて
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雨の音に耳をすませ、そっと瞼を下ろす。そのままベッドに横になった。

これなら――眠れる。

雨が降っている夜は比較的安らかに眠れた。頭上からおりてくる音が、この高ぶった鼓動を鎮めてくれている気がして。そう思いたかった。

今日もお疲れ様。
ちょっと10分だけ…









デートで遊園地に言った帰り、雑貨屋に寄った。そこにはありふれたものが並んでいたが、俺の目に止まるものがあった。ペアのリング。中央には火と思われる赤いマークが小さくついていた。しかし、そんな模様などどうでもいい。
なんの変哲もない銀色を放っている。
その透き通る銀に、釘付けになる。
こんな透明感は自分にとって疑う対象になっているのだ。普段なら目を歪ませるのだが。
今日は素直に綺麗と感じた。
思わず購入。

ペアリングなので片方をカノジョにあげると、
「ありがとう、」
と笑顔で一言返された。
俺はどうも心から笑顔にはなれなかった。
その`ありがとう'が、俺に対してじゃなくて、物に集中しているんだと感じてしまって…

ホントに帰り際、カノジョの頬に軽くキスをすると、恋斗がほっぺにちゅーとかキモいとか言われた。
とか別にいいけどさ…
「うそ!」
と、突然俺の頬にキスをした。

お返しじゃなくて仕返しだから

それだけ残してカノジョは走って帰ってしまった。
「え、おいー!」
あーあ、顔が熱くなったよ…
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