夢日記小説

□エンド、アンド、
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「いつもの場所でね。待ってる。俺たちの秘密基地でね。」

目の前の男の子がそう言った。
小学4年生くらいの少年。淡い黄色の帽子、茶色の短髪、白いTシャツ、紺の短パン。それは「俺」だった。

そして俺は、その少年の同級生、黒髪長髪、水色のワンピースを着た少女だった。

その少年「俺」と少女(俺)は少し周りとは違う雰囲気を纏っている。少年は少しマセていて、物腰柔らかく優しいがどこか挑発的、生意気。俺は、そんな少年に振り回されながらも、心のどこかで彼が好きな、純情だが思考が偏った少女。
俺は、少年とは運命共同体だと勝手に思っていた。彼がなにか起こすことになったら、止めるか、共犯者になるか、常にどちらか一方。彼と一切関係がなくなるということは決してない。

俺たちがよく二人きりで遊ぶのが、秘密基地。森の入り口の、地下水路みたいな丸い地下通路を少し行くと、部屋がいくつかあって、その部屋の中は、まるで教室。黒板、机に椅子、教室そのものだった。
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