夢日記小説

□相部屋
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「え?ホテル?ここ市民会館でしょ?」


「はい。昨年から、館の半分をホテルとして皆様にお貸ししております。」

絶対おかしいだろ…。

事の始まりはこうだ。
今日、授業の一切を終え、飲み物を買おうと階段を降りると、部活の後輩とばったり会った。

「あ、先輩!」
笑顔で俺に駆け寄ってくる。
久しぶりだったため、俺はちょっと長話をしようと思った。
「おう、元気そうだな。部活、調子はどう?」
「はい!いつも通り楽しいです!この間、先生と合宿も行ってきました!」
「…?あれ?そう言えば、顧問、替わったよね?」
俺は、心持ち違和感を覚えた。
顧問、替わったことは覚えてる。
でも、思い出せない。何かを。
「これ、合宿の写真です!先生、凄かったんですよ!」
「ん?…サンバ?」
その写真には、肌の黒い女性達が何やらリオのカーニバルで踊っているような光景が写っていた。
「あ、先生だ!先生!」
「◇●$%▼※∬♯∃!」
ブ、ブラジル人?!
先生と呼ばれた、新しい顧問らしき女性は、俺には解らない言葉を話していた。

がっつり違和感!!!
違和感しか感じねぇ!!!
書道部にブラジル人の顧問とか良いのか?!

俺はかなり驚愕したが、本人達がそれでいいならいいのか……。………?
と思い、文句を付けるのを止めた。

「……?これ、俺も、見たことある…?」
「え?そうなんですか?ここ、市民会館ですよ。」

あれ…。俺、これを、知ってる?
俺の記憶では…、
前に、行事か何かで、バスに乗って市民会館みたいなとこに行って、こんなサンバを観たよな…?


「じゃあ先輩、今日はこれで。」
「あ、ああ。またな。」


俺はしばらく立ち止まり、市民会館に行くことに決めた。
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