普通の夢

□決意で散歩
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俺と友達は、2人で森に入った。
何をするでもなく、目的は無かった。
緑の中は空気がすっきりしていて居心地がいい。

俺たちの先に、仲良く手を繋いでいる老夫婦が歩いていた。
おばあさんが腰が曲がっていていたので、俺たちはおばあさんに手を貸すことにした。
友達はおばあさんの手をとって歩き、
俺はおばあさんの後ろで歩いた。

途中で、なぜか幅が50cmくらいのピンクの平均台の上を歩かなきゃいけない道がある。
右側は崖になっていた。
仕方なく、俺たちは、最善の注意をはらって進む。
今日はいい天気ですねなんて言いながら。
ついに平均台の端まできた。
回りは全て崖になった。

「崖ですね。」

引き返しましょうか、と言おうとしたとき、

ドンッという音がして、おばあさんと友達がいなくなった。




崖に落ちた。



えっ…と思ったとたん、
俺も崖に落ちていた。
途中上を見ると、おじいさんがこちらを見て、

「ついに今日…やっと…」






―――――――――――――
俺たち三人は、一応無事でした。
友達が壊れかかったフェンスをつかんでくれてたので、最後まで落ちずに済みました。
おじいさんこわい
だってそうですよね。
わざわざ老夫婦が2人だけで森に行かないよね。
始めっから突き落とす目的で来たんだよ、絶対。
仲良く手を繋いでいるように見えたのは、本当は、おじいさんが無理矢理おばあさんを連れてきただけだったのかな。
俺たちが話しかけてもおじいさんは一言も喋らなかったし。

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