普通の夢
□ワンダーランド
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○○○ランドは今日も忙しく営業をしている。
経営者、館長の小澤(仮)は
今日も笑顔を振りまいている。
その笑顔も瞳の奥では真っ赤な嘘
…のように思えた(俺だけかも笑)。
この遊園地で今1番人気なのは、あるジェットコースター。
(ス○ラッシュマウンテン的な)
お客も楽しそうにキャーキャー言っている。
でも事件が起きた。
1番人気のジェットコースターで死人が出たのだ。
次々と。
みんな焦った。
なぜか館長は変わらず笑っていた。
きっと、もう顔が変わらなくなるくらいずっと笑顔のままだったからだろう。
ある人が、見つけた。
ジェットコースターの1台1台に、毒が塗ってあることを。
なにか白いものが付着していると思い、指で取ってみた。
毒だった。
全面に塗られていた。
ひどい執着心と、恨みの念が感じられた。
ある人が、見つけた。
1人の男が、部屋に閉じ籠っていることを。
「おい、…なにしてるんだ?出てこいよ」
「…」
「なあ、出てこいってば」
「…」
「…お前が、やったのか」
「…」
「違うよな…?お前じゃ、な
「ああ俺だよ!その通りさ!!」
その男が、俺が毒を仕掛けたと言った。
自嘲ぎみに、父親を憎み恨んでいることを皆に話した。
その男は、館長の息子だった。
ある人は泣いた。
男とどういう関係なのかは知り得ないが、あるかたちで信頼しあっていたのだろうか。
かなり、悲しい眉をしている。
皆、騒いだ。
館長の息子が―
あの人の息子が―
…
館長は、やはり笑っていた。
男も、笑っていた。
どちらも、瞳の奥では泣いている。
今も。
ずっと。
完