夢日記小説

□流るる指 躍動の赤
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「恋斗っパスッ!」
「おう」
胸に見慣れたボールが渡った。
恋斗はそれをいつもより重く感じていた。

ダンッ


思いきり床を蹴り、相手を横切って舞うようにシュートした。
そのボールは恋斗の想いを受け取り、おとなしくゴールへ収まった。
そのあと、やけにゆっくりと床へ打たれて、やけにゆっくりと跳ね返りながらやけにゆっくりとした音を響かせてどこかへ転がっていった。
恋斗は、それを感じて今までにない不信感と不安を抱いていた。
どこか何かが違うような、確かではない何かを。
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