夢日記小説
□流るる指 没我
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「ハァ…ハァ…ッ何なんだここは…」
さっきから…ぜんぜん他の扉が見つからない。
オレは今階段を降りている。気付いたら階段を降りていたんだ。どこまでこの階段が続いているのかわからない。誰にも会わない。果てしない道のりだった。階段を降りている途中でオレは扉に遭遇する。
やっとひらけた…!と思って扉を開けると、そこはまた…階段だった。オレはそしてまた階段を降りていく。来た道を戻るつもりはなかった。というか、戻れなかった。開けた扉はもう二度と開くことはなかった。でも、どうせ開けたって、同じ結果だと思う。ずっと階段を上がることになるだけだ…って。仕方なくオレはずっと階段を降りる。