普通の夢

□JOKER
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最近、学校に子猫が迷い込んだ。とても可愛らしい猫だったため、生徒から可愛がられ、学校から離れない。生徒たちは、学校の許可のもと、教室で猫を飼うことにした。
猫の今の仮家は段ボール。柔らかいタオルが敷かれている。


俺は、放課後、忘れ物を取りに教室へ戻った。教壇の近くを見ると、段ボールからひょこっと愛らしい子猫が顔を出している。
そう、子猫を飼っているのは俺のクラスだ。

子猫は真ん丸の目をキョトンとこちらに向けている。鳴かないし、動かない。

普段は猫アレルギーからこの子猫とは触れ合っていなかったが、なぜだろう、目が離せない。
段ボールの前に暫く立っていると、
次第に子猫を撫でたくなってくる。

一人でいるから、尚更、興味関心が子猫に向くのだろう。

子猫は相変わらず俺を見つめている。


ちょっとだけなら差し障りないかな、と思ったその時、俺の手から、持っていたプリントがハラリと落ちた。

それは、首を傾げていた子猫の、
…子猫の首に当たり、通過し、落ちた。

子猫の首が、スパッと、き、切れて…、床にボトッと落ちた。

俺は絶望した。


な、なんてことだ…

なんてことを…

お、俺が殺したのか…

こ、こんなに、脆い…。


俺は、持っていたプリントを全部落としてしまったが、構わず、教室から走り出た。


あんなにみんなが可愛がっていた猫を、俺が、俺が―――――――!!
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