夢日記小説

□相部屋
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俺は1人バスに乗り、森を分け入り市民会館へ向かった。

こんな森ん中市民会館なんて…普通ねぇよな…。

バスを降りて舗装された道を暫く歩くと、目的地に着いた。

あれ…。外壁とか塀、変わったなぁ。
こんなん、外観だけだと市民会館じゃないな。

正面の門に立ち、塀の備え付けのインターホンを1回押した。
間を開けずに、執事の格好をした男女3人が中から優雅に出てきた。

「ようこそ市民会館、ホテルへ。」
「え?ホテル?ここ市民会館でしょ?」
「はい。昨年から、市民会館の半分をホテルとして皆様にお貸ししております。」
「ふ〜ん…。」

だから、ここで合宿、できたんだ。

「お客様、お泊まりですか?」
「え?」

自分の手を見ると、大きな旅行バックをしっかりと掴んでいた。
俺、ここに泊まるつもりで来たんだっけ。何しに来たんだっけ。

「当ホテルは、大変人気でございまして。お客様、運がよろしいですね。丁度1部屋、空きがございます。早速、ご案内いたしますね。どうぞこちらへ。」

男の執事が、ニコニコと、左手をホテルの中の方向に指した。

「え、いや、俺は…って、ちょ、ちょっと!」
ロングスカートのメイドは、俺の肩を掴み、ホテルの奥へ奥へといざなう。

「や、だから俺は…。」







俺は、なんなんだろう。
その先に言いたい言葉は、自分でもわからない。
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