Sparkle of star

□5.ほかっといてよ
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気づいた時には、わたしは教室にいた


多分、星詠み科の教室であってると思う


だって、わたしの知ってる男を見つけたから。


「お前は・・・」



ほかっといてよ


『不知火・・・』


今日は、懐かしい人によく会う日だな


「沙耶、なのか?」


『・・・』


なんてこった。星詠み科は全学年同じクラスなのか


つか、あたしの記憶じゃこいつは高校を卒業してもいいはずなんだけど?


無言を肯定にとったのか、こいつは


「久しぶりだな」


なんて言いやがった。


「おいおい、久しぶりなのに無視か?」


・・・うざい。


『・・・し・・・んな』


「うん?」


『話しかけんなって言ってんのよ、バ一樹』


ざわっ・・・


なんか、まわりが騒がしくなった気がする。


「あの、不知火会長をバ一樹呼ばわり・・・だ、と?」


「なにものなんだあの子・・・」


まわりもうざいなぁ


「はっ・・・バ一樹か。懐かしいなあ」


『うっざい。話しかけんな』


もうやだ、かかわりたくない。


「そういうなって・・・おばさんは元気か?」


おばさん、という言葉は聞きたくなかった。


『黙れ!黙れっ!!』


一気に教室は静まり返った


「ど、どうしたんだ?お前・・・」


『・・・あんたには関係ないでしょ』


もういまさら遅いのよ。




(だって、お母さんは)
(わたしを・・・)


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