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□ぽ ポストにラブレター投函!*
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(吹→風+夏 吹雪視点)
『好きです、僕と、つきあ』
「何書いてるのよ?」
「うわああああ!!!」
何大きな声出してるのよ。
そういってまだ覗いてくるのは学園理事の一人娘、雷門夏未さん。
僕が彼に思いを寄せているだなんて絶対にバレてはいけな
「なあに?風丸くんに手紙なの。」
ああああああ!!!!
彼女はどんどん読み進めていく。そして目頭をぴくぴくと反応させた。拒否反応?
「そういう、こと。」
「はい。」
何故か敬語になってしまう自分。破滅だ。
「私、こういうのよく分からないんだけど、人を好きになる気持ちが大切なものだってことは知ってるわ。」
そう言うと何かからかうわけでもなく素直に書きかけの手紙を返された。
「吹雪くんに好きな人がいるだなんて女の子たちは、さぞ凹むでしょうね。」
彼女の放つ言葉にいつものトゲはなかった。純粋に応援してもらえることが嬉しかった。最後の一文を書ききる。
「じゃあ、投函してくるね。」
「彼の靴箱は...言わなくても分かるわね。」
僕はラブレターを書いては捨てるというヘタレたサイクルを続けていた。そんななか彼女に見られたことでようやく勇気が出たんだ。