□…襲われたいの?
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ミーン、ミーン、ミーン

セミがせわしく鳴く中、とうとう待ちに待った夏休みがやってきた!
補習もないしっ

「ちくしょー!!!!!!」

『っ!?』

後ろでいきなり叫んでる奴がいると思ったら、凉介だった。

『…凉介どうしたの?』

「あー…凉介夏休み補習やるんだって。」

『マジで!?凉介ばかじゃないの!?(笑)』

どうやら凉介はテストの成績が悪くて、夏休みも補習うけるらしい。
ざまみろっ☆

「実際ばかだから補習やるんじゃないの?」

………………………

………………………

なんか今、空気が一瞬凍ったような…
そんな事に気付かない小悪魔侑李さんはけろっとして自分の部屋に行きましたが。

『…凉介どんまい』

「…侑李こえ〜…」

はい、今回は凉介に同情します。
ま、後から喧嘩にならなきゃいいけど…



「ただいマンモス〜♪」

未だ若干凍てついてる空気にのんきに帰宅したのは、やっぱりこの人。

『光兄ちゃん…おかえり』

「あり?なんか暗くない?になちゃんは明るい方がかわいいぞっ」

いやぁ…光兄ちゃんそれ、KYって言うんだよ。

「…もぉいいや…俺着替えてくる…」

『ちょ、凉介っ』

珍しくとぼとぼ歩く凉介を引き留めきれないまま、凉介は部屋に入っていってしまった。
なんか今日の凉介はちょっと可哀想…

「…なしたの?みんなして…」

…そうか、こいつが空気壊したのか…
でも、いつまでもあのままは嫌だったから…ある意味じゃ良かったのかも。

『んん。なんでもないよ、私も着替えてくるねー』

そう言って私も部屋に入っていった。





「へぇ〜〜凉介がねぇ」

『まぁ、どうでもいいんだけど』

部屋に行って圭人に話してみたら、案外ビックリしたみたい。チラッと私をみて圭人が私にありきたりーな事を聞いてきた。

「になはどうだったの?」

『私?補習なしっ♪♪』

イエーイって言って圭人にピースサインをしたら、圭人がよかったねってにっこりしてくれた。
うん。圭人の笑顔は最高っ




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