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□ただいま。
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「なに、またみんな起きないの?」
眉間に眉毛を寄せながら言う宏太兄ちゃんは呆れてる。毎日のことだけど。
『うん。半分起きてないのー。
だからまた起こしてくるね』
そう言うと私はトントンと階段を駆け上った。
《コンコン》
『ゆうや〜ん。朝だよ』
まず始めは次男のゆうやん。
宏太兄ちゃんと双子のはずなんだけど…
まぁよく寝てること。
ちなみに私は雄也兄ちゃんなんて呼ばないでゆうやんって呼んでる。ま、ゆうやんだし(笑)
『はーやーくー!!』
ゆさゆさと体を揺さぶってもなかなか起きない…
ちくしょ……こうなったら…
《バサッ》
『おきろぉ〜〜〜〜!!!!』
ゆうやんの布団をとる作戦☆
これで起きる………
「う゛〜〜〜寒い〜〜《ぎゅっ》」
へ…………?
私ゆうやんに抱きつかれてる…?
『ちょっとゆうやん!!!!』
《バシっ》
「いってぇ…」
もうしょうがないからゆうやんの頭を叩いてやった。
『ゆうやんのバカ!早く起きなよ!』
そう一言言うと同時に私は部屋を出た。
まったく…本当に二十歳かっての…
薮家のシスコン第1号、浅香雄也。
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