□どうしようかなぁw
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「なんだよっ……なんで読まなきゃいけねぇんだよ」

読む気になれない俺は、になのベッドに寝転がったが、どうしても気になってになが書いた手紙を読んでみた。

「っ!!!!!」

《バンッ》

手紙をよんだ俺は玄関を飛び出した。

ごめん…ごめんにな…




(以下の手紙は英語になってます)


ジョンへ

初めまして。
圭人の双子の妹のになです。
いきなりでごめんなさい。
圭人が手紙を書いているのをみて書いてみました。
訳は、4番目のお兄ちゃんに手伝ってもらいました。
だって、圭人の事書くのに圭人に教えてもらうなんてできないでしょ?

イギリスでの圭人はどんな感じだったでしょうか。
この2年間、私達よりも一緒にいたあなたにぜひ教えてもらいたいです。

多分どこかおっちょこちょいなところもあると思います。
実際、日本に帰ってきたときも突然でした。
なにも連絡しないでいきなり私の行ってる高校に転校してきたんです。
それにいつも筋トレをしていてちょっと不思議に思います。


そんな圭人ですが、とても頼りになります。いざと言うときいつも一番に私を助けてくれます。

ギターを弾いている姿かっこいいし。

それに、圭人はモテモテなんです。
妹である私が嫉妬してしまいます…。

それほどまで私は圭人が好きなんです。
圭人は兄弟の中で一番私の気持ちをわかってくれます。なのに私はわかってあげられません…
でも、圭人が兄でよかった。双子でよかった。
ちょっと抜けてるところもあるけど、自慢の兄です。
私は圭人の気持ちをわかってあげられないかもしれないけど、世界の誰よりも圭人の事を信じています。

これからも私の大好きな兄と仲良くして下さい。

になより












「にな〜〜〜〜〜!!!!!!!」

雨の中、俺は必死にになを探し続けた。
俺はなんてバカだったんだろう…
になにひどいこと言っちまった…

謝ったって無駄かもしれないけど、お願いだっ早く見つかってくれ……



「はぁ、はぁ」

どこにもいない…
もしこの雨の中倒れていたら?
寒さで震えていたら?

早く見つけなきゃ。

あ…そういえば小さいときに遊んだ公園があったな…そこ行ってみよう!

「圭人?」

「えっ?」

になかと思って振り向いたら宏太兄ちゃんが立っていた。

「…にな見つかった?」

「いや。これから心当たりあるとこに行ってみる」

「そっか。じゃあ見つかったら連絡してな。俺は一応家帰ってみるから」

「ん。わかった」

宏太兄ちゃんは怒りもせず、俺を信用してくれてるみたいだった。




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