□なに、これ…
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『私ね…』

「うん、」

『指切って大貴兄ちゃんに手当てしてもらったときから、大貴兄ちゃん見るたびドキドキしてまともに顔みれなくて…』

「………」

何も言ってくれない…
やっぱり、だめだよね…

「なんだ、そんなことか(笑)」

『は?』

「俺にな嫌われたかと思ったんだよ!なーんだ。大丈夫。ドキドキしてくれるの嬉しいよ」

ニコッて大貴兄ちゃんが笑ってくれた。
そして私はまたドキドキしてる。

なんなんだろうね、これ。

「さーご飯だよ。みんな待ってるから行こ」

『うんっ!!!』

私、明日からちゃんと大貴兄ちゃんの顔見れそう…かな。








「になおそーい」

リビング行くと、みんな椅子に座って待っていた。
てか待ちくたびれてた感じ?

『ごめんごめん、さっ食べよー!』

「大貴兄ちゃんとなんか話してたの?」


おー…圭人、変なこと聞くね。


『別に大したことじゃないよ。』


私にとっては大したことなんだけどね。
後々めんどくさくなるし…
光兄ちゃんとかさ、ゆうやんとかさ、絶対うるさいし大貴兄ちゃんに問い詰めるから、言わない。
私と、大貴兄ちゃんだけの秘密
になるのかな…?







『あーさっぱりした』

お風呂から上がって、部屋に行ったら圭人が何か読んでるのが見えた。
あれ………?あの紙ってまさか…!


『圭人っ!!なに読んでんの!!?』

私は慌てて紙を取り上げた。
やっぱり例のラブレター。

圭人にみられた…最悪だ


「なに、これ…」

『…みてのとーり』

「ラブレター…?」

『…………うん』




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