□なに、これ…
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気まずい。
圭人が例のラブレター見つけちゃって、
沈黙が続いてます。


「…どうすんの?」

『もちろん、断るよ』

だって、私にはみんながいればいいから。

「そっか。」

仏頂面してた圭人が、微笑んだ。
安心…してくれたのかな?

『安心…した?(笑)』

「まぁな(笑)だってになに彼氏できたら兄貴達うるさいしなー」

『確かにねー(笑)』

「でも、一人でいく?いけるか?」

『ん、大丈夫』

「なんかあったらすぐ呼べよ?」

『はーい』

こーゆーとこが優しいんだよ圭人って。

見られたのが圭人でよかった。
大貴兄ちゃんでも別に大丈夫だと思うけど、光兄ちゃんとかだったら…ね。

『圭人、この事誰にも言わないでね』

「わかってるよ、光兄ちゃんとかうるさいから(笑)」

さすが。良くわかってんじゃん。








次の日。夏休み最終日

特に何も用事がない私はリビングで過ごしていた。

「にな、今暇?」

『大貴兄ちゃんっ!暇だよ!』

「宏太兄ちゃんから買い物頼まれたんだけどさ、一緒にいかない?」

『いくーっ!!着替えてくるー!』




大貴兄ちゃんと買い物かぁ〜♪
なんか嬉しいなぁー

どうやら私、大貴兄ちゃんに対するさらなるデレ期がきたみたい。
だって、やっぱり大貴兄ちゃん大好きだし。
ドキドキするし…。



『おまたせー☆』

「おぅ!」

「いってらー」

『宏太兄ちゃん!いってきー!』


外に出ると、都会特有のアスファルトからの熱に負けそうになる。
でもそれよりも大貴兄ちゃんと出掛けるのがなんか嬉しくて、きっと、このときの私の顔にやけてると思う(笑)




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