長編小説

□第七話 仲間
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最初は道具としか見ていなかった。
いや、兵器としてかもしれない。

使える、こいつは使える。
覚醒すればもっと、もっとだ。

ただ、それだけだった。


いつの間にか、欲していた。
道具でも兵器でもなく
女として――。

第七話 仲間

神楽がようやく俺のモノになった。
まだ、仲間としてだが、それでも十分理由になる。

そう思ったら、勝手に身体が動いていた。

「えっ?」

チュッ―

「ンんっ!!…ふぁ、はっ
な、なに…ッ!!
やめろ!!」

バッ

神楽が俺を押しのけた。
俺にとっては軽いものだが、神楽は呼吸の仕方が分からないのだろう。
息を荒くしていた。
そのことから見て銀時とはこんなことをしないのだろうと悟った。

「顔赤くなってるぜ?
気持ち良かったのか、ククク。」

と冗談を言ってみると、
ますます顔を赤らめた。

「そ、そんなことないアル!!
もう大人だからヨユーだし!!」

「ふーん?
まぁ、安心しろ。もう手は出さねェ。
お前から欲しいって言うまではな。
ククク…。」

「なッ……!!!
バ、バーカ、バーカ!!!」

反応が面白く、まだまだイジりたいが、部屋を後にした。
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