長編小説

□第十話 自分のために
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勝手に自分が悲しいと被害者ぶった。
だけど、悲しいのは俺だけじゃなかった。みんな同じ気持ちなのに、
俺だけがって、そう思ってた。

今は違う。
俺達も辛いけど、神楽は今1人で
立ち向かってる。
1人で闘ってる。

もう迷いはない。

神楽、お前のために行くんじゃねェ。
俺のために、俺の護りたいもんのために、お前のところへ行くんだ。
答えを出すのが遅くなっちまったけど、今、行くから。
待っててくれ。


第十話 自分のために


月の光が周りのひどい戦いを照らしていた。
時刻は真夜中のことだ。
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