長編小説

□第十二話 真の目的
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神楽が桂を斬ってから、奴は大人しくなった。
命令もこなすし、一切口を挟まなくなった。

それでいい…。
もうすぐだ。

もうすぐ俺の目的が果たされる。


もっと、狂え。

もっと、斬りつけろ。

ーそして、俺のもんになれ。ー


第十二話 真の目的


「また子、アイツの傘は仕上がったのか。」
「はい、晋助様。
以前の傘より格段にパワーアップしてるッス!
色は……黒で、いいんスか?

確か、紫だったと………」

「…黒地に蝶の柄を入れさせろ。
その方が血に染まった時に、映える。」

「………はっ、はい。」

「ククク………。
もうすぐ神楽に会えるぜェ、銀時。

その頃には、もうお前の知ってる神楽は、

会えねェよ。」
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