短編小説

□熱が出た!!
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風が冷たい。
雪が積もっている。
今は1月、年が明けたばかり…

この話は寒い寒い冬で起こった出来事だ。


−熱が出た!!−


「ゴホッゴホッ。…ヘックション!!ズビーッ。
うぅ…辛いアルぅ〜…。」
神楽は風邪を引いていた。というのも昨日のことが原因だった。

昨日雪が30p積もった。大人にとっては雪なんて、積もったら雪かきしなければいけない、むしろ迷惑なものだ。けれど子供にとったら雪遊び出来る遊び場に変わってしまう。
神楽もその1人だった。
雪が積もっただの騒いで、銀時が止めるのを聞かず、飛び出して遊びに行ってしまった。
マフラーや手袋はもちろん、上着までも忘れて…。

「だから、言ったろ?
雪遊びしたって風邪引くだけだって。
ったく、大体上着も着ねー奴は風邪引いたって当然なんだよ。」

と今に至るわけで…
銀時は文句も言いつつ看病しているわけだ。
新八はというと、銀時が病人が増えると面倒だと言って、今日は帰した。
というのも口実で、こういう状況でなければ2人きりになれないからだ。
まぁ神楽は寝込んでいるのだが…

「なんか病人ってなると、あいつも大人しいな。
…いや、病人に手を出すほど困ってねェーよ!!
うん、うん…そーだよ!!」

銀時は1人自問自答していた。ずっと一緒に暮らしてきた、神楽に想いをよせていた。まだ伝えていない。

「ふーっ、粥でも作っかね。」
台所に立とうとする、銀時。

−ギュッ

「んっ。どうした、腹でも減ったか?」
「…銀…ちゃ、そばに…い…。スー…」

「ッ!!寝言かよ…////
どーすんだよ…。
粥作ってやんねェぞ?」

少しだけ悪態ついて見るものの、完全に相手は寝ている。
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