短編小説

□髪を伸ばしましょう
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髪の毛は女の命ってよく言うけど…
男だってそうだ

―髪を伸ばしましょう


今日は何となく暇だった。特にやることがない。
だから気晴らしに散歩に出たんだが…
気がつけば足は勝手に意思とは関係のないところに着いてしまった。

「むぅ。ここは…。
いや、別に俺は来たくなかったんだが足が勝手にな。
あぁ、銀時に呼ばれていた気がしてきた。そうだった。
思い出してきたぞ。
確かあれは…」

―バァンッ!!

「うるせーんだよォォオ!!なんで人ン家の前で勝手に喋ってんの!?
怖いよ?迷惑だよ?
ちょっと考えたら分かることだよ?」
「いや、その…確か銀時と約束してた気がして来たんだが。」
「約束?お前となんかしねェよ。
誰がお前なんかとするか!
とっとと帰れ帰れ。」
「いや、ちょっ…」

なんだかしっくりこなくて、帰りたくない。そう思っていたら、

「あれ?ヅラどうしたアルか?」

―ドキッ

「あっリーダー…」
「あっ神楽ちゃぁぁぁん。
なんかヅラがうざいんだけどさぁ」
「いや、お前の方がうざいアル。」
「エェェェェェェエエエエ!!??
銀さんショックなんですけどォ!!」

「こんなクソ天パほっておいて、うちに上がるヨロシ。」
「あ、あぁ。」
「エェッ!?ちょっと神楽ちゃ…」
「私はヅラと遊ぶネ。
邪魔したら殺すアル。」
「……はい。」
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