短編小説
□隠し続けた本命
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私が好きなのは銀さん、あなたじゃないの。
本当に好きなのは、
本当に愛してるのは、
あなただけ。
あなただけなのよ、神楽ちゃん。
―隠し続けた本命―
「ちょっと…
どいてくれるかしら、猿飛さん。
邪魔なの。見て分からないかしら。
今神楽ちゃんと買い物に行くところなの。
だから…
どけよ、メス豚ァァァ!!」
「嫌よ。
なんでメスゴリラと神楽ちゃんが2人っきりで、
それも買い物に行くなんて…
羨ましいじゃないッ!!
私も連れて行きなさいよ!!」
「誰がメスゴリラだ、コラァァァ!?
変態チックなメス豚と可愛い神楽ちゃんを一緒に連れていけるわけないだろが、ァアン?
まず、その格好…
どっからどう見ても視覚的に問題だらけだから。」
「この格好のことかしら?
普通じゃない?
ていうか私だって今日は可愛い神楽ちゃんに会うためにオシャレしてきたんですけどォォォ!!
それの何がいけないって言うの、ァアン?」
「その格好のどこがオシャレなのよ!!
鏡見てから言いなさいよ!!」
というのも猿飛の格好は
SMで使用されるボンデージだ。