長編小説

□第六話 高杉との契約
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「……。」
「……。」

少し沈黙の後、

「…晋助」

「えっ、何て言ったアルか?」

「これから仲間になるのに、高杉って呼ばれるのもな。」

「……。」

名前で呼んでしまったら、もう本当に銀時達の仲間ではなくなってしまったということになる。
けれど自分には、これから先ずっとずっと嫌でも側にいなければならない。
そう考えたら、ここで上手くやらなければと思った。

「…ら。」

「あァ?」

「じゃじゃ馬とかじゃないアル。
…神楽って呼べヨ、コノヤロー。」

「!
ククク、そりゃ失礼したな。」

「……。」

なんだ、意外と笑えるんだコイツ。
不器用だけど、笑った雰囲気が
時々銀時の見せる顔とダブって見えた。
これからコイツにつき合っていくなら、どうせなら笑っていたい。
そんな感情が神楽の中にはあった。
どこにいても自分らしく…

「…人が増えてきたな。
ここじゃ色々めんどくせェ。
移動するぞ。」

「え、どこにアルか。」

「俺達が使ってる船だ。」
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