長編小説
□第七話 仲間
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高杉が部屋を出た後、自分が熱帯びていることが分かった。
唇と顔がやたら熱い。
いくら仲間になったからとて、これは違う。
避けられなかったことと、銀時以外でキスしてしまったことに罪悪感を抱いた。
―パァンッ!
「しっかりしなきゃだめアル!
こんなことで挫けてられないネ!」
神楽は自分の頬を叩き、意を決した。
それからは高杉の言うことに従うようになった。
来いと言われれば、すぐに高杉のもとへ。
そして殺れと言われれば、殺しはしないものの深手を負わせることをした。
逆らえば銀時達に被害が…そう思うとやりたくなくても、やらざるを得なかった。
そんな日が続いたある日のことだった。
「ここに書いてある場所に行って始末して欲しい奴がいる。時間は夜8時だ。
奴は8時に来る。そいつを迷わず殺れ。」
「…分かったアル。」