書室
□アビスの楽屋A
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楽屋2
「おつかれ様でしたーーー!」
ルーク:「前回の第一話spより早く終わったなー。」
イオン:「おつかれ様です。まぁ、どこのドラマもたいてい最初に力いれますよね。」
ルーク:「セリフ長いの多かったなぁ、今回。イオンは途中でアドリブ入れるし。」
イオン:「すみません。少し軽い気持ちでやったんですが…。」
ルーク:「いや、せめてる訳じゃないんだ。俺が下手なのが問題なだけだから!!イオンは悪くない。セリフ覚えんのティアと一緒に手伝ってくれたじゃん。」
イオン:「ありがとうございます、ルーク。」
ルーク:「一人で練習するよりも、皆で練習した方がやっぱり楽しいな。」
イオン:「そうですね。ティアさん、少ししか出てこないのにがんばってましたね。(せっかく、二人きりの予定だったんですが。)」
ルーク:「ティア、仕事熱心だよな。俺もがんばらなきゃ。」
イオン:「・・・そうですね。(本当はルークとのシーンは一回くらいしかなかったんですけど、監督(姫王子)を脅して増やしてもらったんですよ。)」
ルーク:「涙をながすシーンとかすごかったよな!俺、目薬ないと無理なんだよ。」
イオン:「感情が高ぶると自然に泣けますよ。」
ルーク:「無理だって!!」
イオン:「じゃあ、玉ねぎを切りましょう。」
ルーク:「料理番組じゃぬぇーんだから、そんな都合よく玉ねぎがある訳…」
イオン:「ありました。」
ルーク:「!?何であるんだよっっ!?」
イオン:「隣のスタジオがちょうど料理番組やってました。(いい笑顔)」
ためしに玉ねぎを切ってみました。
ルーク:「・・・ぐすっ・・・・・・っ。」
イオン:「・・・っっ・・・・・・。」
ルーク:「っつーか、俺達どうして玉ねぎ切ってんだ?」
イオン:「泣く話をしていたら、こうなりました。目がしみすぎて痛いです。」
ルーク:「フツーに目薬の方がよくね?」
イオン:「本当ですね。」
玉ねぎはスタッフがおいしくいただきました。
イオン:「涙ふけましたか、ルーク?」
ルーク:「しばらく玉ねぎ切るの、やめよう。」