名探偵コナン

□第1話
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米花町にある喫茶店【ポアロ】。ボックス席には、プラチナブロンドの女の子と黒髪の男の子2人が一番人気のハムサンドを食べながら話していた。


「なぁ、真幸?」

『うん?』

「今日の晩飯は?真幸の当番だろ?」

『そうね・・・何が良い?』

「魚以外」

『昨日は肉食べたから魚ね』

「決めてんじゃねぇか・・・」

『魚の種類は決めてないわよ』

 2人は最後の2切れを仲良く1切ずつ食べ、コーヒーと紅茶を飲み干すとスマホを取り出した。全ての動作が息ぴったりで2人の視線はそれぞれのスマホに注がれるも会話は続く。

「和食」

『ん、和食』

「蒸し魚」

『鮭と鱈』

「鱈」

『じゃ、買い物行きましょう』

 どうやら、夕食の献立のようだ。スマホを触りながら短めの会話が続き、決まると席を立ってレジへ。男の子が支払いをしている間、女の子は外に出てスマホを触る。

 ありがとうございましたと店員が言い終るとご馳走様でしたと返して外に出る。待っていた女の子はスマホから目を離さず、持っている2つの鞄のうち1つを男の子に渡した。

『ん』

「行くぞ」

『はーい』

 女の子はスマホを鞄にしまうと、鞄を受け取った男の子の腕に手を通して歩き出した。

 2人が去った喫茶店では2人の店員、梓と安室が片付けをしながら話していた。

「ねぇ、安室さん?」

「はい。梓さん、何でしょう?」

「さっきの2人、カップルですかねぇ?」

「さぁ?」

「2人とも美少女とイケメンで・・・あっ!?」

「どうしました?」

「男の子、誰かに似てるとなぁっと思ってたんだけど・・・」

「誰ですか?」

「コナン君」

「へ?」

「だから、コナン君っ!」

「えぇぇぇぇええっ!?」

 梓の言葉に驚いた安室の手からガチャンと音を立てて皿が落ちていった・・・。
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