名探偵コナン

□第7話
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 真剣に取り組んでいると時刻は7時になっており、ポアロももうすぐ閉店時間だった・・・。


「あー、もう7時じゃないっ!?夕飯作らなくちゃ・・・」

 蘭は慌てて勉強道具を片付けながら真幸達へ視線を走らせる。

「あ、真幸ちゃん。お礼に夕飯御馳走するよ・・・?でも、お家で待ってるよね」

『あー、両親2人共海外なんです。兄が1人いるんですけれど、今日は仕事場に泊まるって・・・』

「えぇっ!?じゃぁ、お家で1人じゃない。家に泊まっても良いわよ?」

 突然のお客様でも大歓迎っ!!と園子が誘うが、大丈夫だと言って断る真幸の顔は何故か赤い。

『今日は衛の家に泊めてもらう約束で・・・』

 3回目何ですが・・・と真っ赤な顔をして答える真幸に園子をはじめ、衛以外の顔が固まる。

「そ、そうなの・・・大事なことは早く言わないと。ね、蘭?」

「そ、そうだよ。衛君が迎えに来たのって・・・」

『一旦、家からお泊りセット取りに帰るつもりで、その後で・・・』

 衛が迎えに来た時点でポアロを出ようとしたが、出るに出られず、この時間まで居てしまったとの事。安室も勝手に引き留めたことを謝り、車で送ると申し出るが・・・。

「真幸、お待たせ」
 
 真幸が返事をする前に衛が彼女の鞄を持ち、ポアロのドアを開ける。支払いは、先に済ませており、蘭達の飲み物も含まれていた。ポアロ前にはトヨタのセンチュリーが止まっていた。勿論、運転手付きで・・・。真幸は安室達に丁寧にお辞儀すると衛の手を取り、車に乗り込む。運転手が最後にドアを閉め、走り去る。その流れは自然で映画のワンシーンを見ているようだった・・・。 
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