名探偵コナン
□第9話
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「え?オープンキャンパス?」
『うん。来週にね』
「平日にやるんだねー。普通、休日にやるんじゃないの?」
『大学がメインなんで、私達は関係ないんです』
「なるほど。じゃあ、この日行けば授業を受けてる真幸ちゃんを見れるって訳だ」
行平家所有のマンション、真幸達の生活フロアに何故か降谷と景光がいる。真人が2人を宅飲みに誘ったのだ。真幸は、キッチンから料理を運ぶ。
『え?まさか、見に来るとか・・・』
「え、ダメ?僕、授業の内容に興味があるんだけど」
『見ても面白くないですよ。多分・・・』
「この前、ポアロで蘭さん達の試験勉強の手伝いしたよね?」
『あれは、たまたま答えられる範囲で。てか、無理矢理参加させたの降谷さんじゃないですか?!』
「中学生が高校生の勉強、普通教えられないでしょ?」
『なっ!?分かりました。良いですよ、見に来ても。その代わり、兄を連れて来て下さい!』
「へ?僕とヒロだけじゃ、ダメ?」
「ちょ、なんで俺も?!」
悪戯な笑みを浮かべる零。景光も勝手に巻き込んだ。
『一般公開は、大学の敷地内のみ。私がいる中等科や高等科は、していないんです』
「真幸がいる中等科、高等科は外部からの受験者を受け入れてないんだよ。大学は受け入れているけどな。大学を外部受験で入学した者でも真幸達の敷地内には入れないから。内部受験者は、入れるけど。ちなみに初等科もある。入学受験は、あり。今、はやりの【お受験】っていうやつ。かなりの確率で狭き門」
「仕組みは、わかったよ。で、真人を連れて行く必要性は?」
「零、俺の話ちゃんと聞いてたか?」
「外部からの見学は無理なんだろ?真人、連れていった・・・いや、卒業生いわゆるOBなら入れるとか・・・」
『えぇ、なので連れて来て下さい。いくら公安の立場使っても無理なんで』
「真人が卒業生?」
「エリート校の?」
「あ?なんだ?」
「「あり得ない・・・」」
「あぁ?喧嘩売ってんのか」
真人に喧嘩を吹っ掛ける零達。
「だって、座学の授業の時、殆ど寝てたよな?」
「あと、教官に良く呼び出し食らってなかったか?」
『嫌だ!お兄ちゃん何したの?』
「何もしてねーよっ!零達の喧嘩止めてただけ。特に松田と萩原の」
『大変ね』
「そうそう・・・あの2人にゼロが加わると手ぇ付けられなくてさ」
止めるのに苦労したなぁ・・・と楽しそうに話す景光と真人。それをきっかけに思い出話に花を咲かす3人であった・・・。