名探偵コナン

□第9話
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 体育を終えると、真幸達は食堂へ。いつもは弁当で教室で食べているのだが、今日は真人達がいるからと案内してくれた。

「食堂・・・これが!?」

「どう見てもホテルのビュッフェに見えるんだけど・・・」

「「「「へ?」」」」

「いや、何このクオリティ?」

「変か?」

「ちょっと、なんでワイン?どこから?」

 そこはホテルさながらのビュッフェ形式の様に一定料金払えば何選んでもOKらしく、和食・フレンチ・イタリアン等が並ぶ。真人と真幸達は驚く零と景光を無視して料理を取り平然と食べている。真人に至っては、どこからワインを調達したのか、ボトルを開け飲んでいる。

「ん、いる?」

「結構」

「で、午後からどうする?真幸ちゃん達の午後からの授業は?」

『えっと・・・、選択科目です』

「へぇ〜」

「よし、帰るか」

「なんで、もう少し」

「ダメ、選択科目は外部見学禁止だ。元々お前らの見学は本当は禁止されてんだ。それにもうそろそろ登庁しねぇと書類の山が崩れる」

 午後からの授業を聴くと選択科目らしい。零は勿論この後も見学していくつもりだったが、真人に止められる。仕事を理由に食堂から連行される零と景光。

 3人が食堂から去って行くのを見てホッと胸を撫で下ろす真幸達であった・・・。

「ふぅ・・・。午後も居座られると思ったぜ」

「危なかったな・・・。な、真幸?」

 食事を済ますと、お手洗いへ。新と翔は外で真幸が出てくるのを待つ。

『そうね・・・。あと1時間程早かったら降谷さんに詰め寄られるところだったわ』

 お手洗いから出て来たのは、真幸・・・だったが、瞳の色がピンクゴールドからアースブルーへと変わっていた。彼女の瞳の本来の色だ。訳あって、学校・自宅以外はカラーコンタクトが欠かせないらしく、彼女の素顔を知っているのは、学校と家族、新、翔のみ。勿論、構内は大きな塀が校舎を守るように建っている為、外部から見られることはない。


『さぁ、行きましょうか』

「「あぁ・・・」」

 真幸は新と翔を後ろに従えて、その場を後にした・・・。
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