名探偵コナン
□第16話
4ページ/4ページ
零達が仮眠室を出た後、真人と両親同席のもと、真幸と零は改めて向き合った。
「真幸ちゃん。あの時は怖い思いさせて、ごめんね・・・」
零は真幸と目線を合わせ、謝謝った。彼の顔は、【安室】でもなく【バーボン】でもない、降谷零の顔。偽りもない穏やかな表情をしていた・・・。
真幸はそんな零を見て、自分から彼に駆け寄る。彼の腕の中に飛び込んで涙を流す。
「ま、真幸ちゃん、・・・?」
『わ、私もごめんなさい。早く降谷さんと会わなきゃいけなかったのに・・・。辛い思いさせたから・・・。だから、ごめんなさい」
零は、泣き噦る真幸を抱き締めて背中を撫で続ける。2人の服の中で指輪が触れ合ったが、誰も気づいてはいなかった・・・。