名探偵コナン

□第5話
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 真幸の兄・真人と話して数か月後、真人は【東 薫】としてポアロに立つも、運命のいたずらか真幸とは出会う事はなかった。

 今日は、午後から【安室 透】としてスーパーへ買い出しに偶然シフトが重なった【東 薫】と来ていた。

「透」

「何ですか?」

「なんで、俺まで買い出しに?」

「知りませんよ。梓さんから一緒に行って来てと言われたんですから」

「まぁ・・・。醤油にオリーブオイル、酒、みりんの液体に味噌、マヨネーズ、小麦粉・・・その他諸々、こりゃぁ、1人では無理だな・・・」

 梓から貰った買い物リストを見て商品を籠に入れていく。

「えっと、次はパスタか・・・」

 陳列棚をカートを押しながら移動していく2人。そこでパスタがあるコーナーに差し掛かると、金髪の女性と女の子の2人いた。

 腰までのプラチナブロンドに大きなピンクゴールドの瞳を持つ女の子は、紛れもなく真幸でミディアムヘアにカットされた金髪の女性は、どこかで見たことがある人・・・。

「真幸ちゃん、買い物かい?」

『あ、安室さん。こんにちは』

 安室は、後ろで止めようとした東を無視し2人に近づいて声をかける。パスタを選んでいた真幸が彼の声に反応し、振り返って挨拶した。

『えぇ・・・。千秋ちゃんと』

「千秋ちゃん?」

「・・・初めまして。従姉妹の行平千秋です。真幸がお世話になっているそうで・・・」

 真幸がミディアムヘアの女性の服を引っ張ると、女性が安室達へ向き直り挨拶と共に握手を求めてきた。

「あ、喫茶店【ポアロ】で働いている安室透です。よろしくお願いいたします。っ!?(手、痛い・・・)」

 安室は挨拶し、笑顔で千秋の手を握ったのだが・・・。かなりの握力で安室の手を握る。そして、笑顔なのに目は笑っておらず、怒りを感じ取った。そして、思い出す。同じ警察庁警備局警備企画課にいた行平という2人の女性の事を・・・。

「(思い出した・・・【総合情報分析室】の・・・)ハハ・・・。どうも・・・」

 安室が千秋の威圧感にタジタジになっていると、真幸は東の方へ一歩踏み出した。

『ねぇ、お兄さん。誰?安室さんと一緒に働いている人?』

「あぁ・・・。【東 薫】だ」

『私、行平真幸。よろしくお願いします』

「あぁ・・・よろしく・・・(っ・・・抱き締めたい・・・)」

 笑顔で挨拶し、握手を求める真幸に対しクールに接し、手を握る東。一瞬、真幸を抱きしめたい衝動に駆られたが、ぐっと踏み止まる。

 そんな東の様子を見ていた千秋は帰ろうと声をかけ、真幸の手を引いてレジへ向かって行った・・・。

 2人が去っていくと安堵した安室と東。

「はぁ・・・。同じ公安だったとは・・・」

「だから、止めたぜ。なのに【安室センサー】が発動したばかりに・・・。俺まで・・・」

「すみません・・・。真幸ちゃんがあまりにも可愛いくて・・・。ところで【安室センサー】って何ですか?」

「なりふり構わず入っていく詮索センサーが付いている透の事。早くレジ並ぶぞ」

「そういうキャラですから・・・。否定しませんねぇ」

「認めたなぁ。今日奢れ」

「はいはい。わかりました」

 カートを押して先に行く薫をやれやれと言った感じで後追う安室。

 そしてこの後、駐車場でまた真幸達と再会するとは両者共に思わなかった・・・。 
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