名探偵コナン

□第6話
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しばらくして、安室は園子に、東は蘭にテニスの指導をし始めた。小五郎は、タバコを吸いにコートの外へ。真幸は、体力を使い果たと言ってコナンと2人で彼らの指導を眺めていた。

その時突然、安室と東の声がコートに響いた。

「「危ないっ!?」

「へ?」

『っ!?コナン君っ!』

突然の声に反応が遅れたコナンに対し、真幸は瞬時に判断して彼に覆い被さる。そして、ゴッと何か硬い物がぶつかる音がした・・・。

「な、何?」

「「真幸ちゃんっ!?/真幸っ!?」」

ぶつかった衝撃でコナンと真幸は倒れる。真幸の下敷きになったコナンが起き上がろうとするも彼女が抱きしめている為身動きが取れない。

倒れた2人に駆け寄る安室と東。彼らの後ろから蘭と園子が付いてくる。

「安室、ゆっくり起こせ」

「あぁ・・・」

「コナン君は、大丈夫か?」

「うん・・・。真幸姉ちゃんが覆い被さる形だったから」

東の指示に従い、真幸をゆっくり抱き起す安室。真幸は、ぐったりと気を失っていた。東は、コナンの無事を確認すると彼女の頭に直撃した物を探す。

「このラケットだな・・・。持ち主は?」

安室は、抱き起こした真幸の外傷を確認している。東は、ぶつかってきたであろう、ラケットを拾って持ち主を探して辺りを見渡した。

「わ、私です・・・。すみません!


そこへ、ラケットの持ち主が仲間を引き連れて謝罪に来たが、真幸の状態と東の人でも殺しそうな威圧感が彼らをその場に凍りつかせた。

「とりあえず、処置できる場所へ」

安室は、凍り付いた場を溶かすようにやんわりと口を開いたが彼もまた、笑顔の奥の瞳は、笑っていなかった・・・。
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