名探偵コナン
□第9話
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宅飲みの日から暫く経ち、真人は零達を連れ真幸達の学校へ。校門前で警備員に真人が卒業生の証を見せ、零達も彼と同じ警察官であることを明かしてから、敷地内へ入る。
「デカくないか?」
建物の大きさと敷地の広さに驚く零達は暫く開いた口が塞がらなかった。
「さて、何処から行く?」
「勿論、中等科っ!!」
「へいへい・・・。んー、今は化学室に居るのか・・・。こっちだな」
真人は先頭に立ち、校舎に入っていく。彼の手にはスマホより少し大きいタブレットが・・・。
「それ、何?」
「何ってタブレットだけど?これで生徒の位置情報が調べられる」
「へぇ〜、便利だな」
「生徒数が少ない割に広いから、授業参観の時とかに保護者が自分の子供を見つけんのに利用してるんだよ。ほら着いた」
3人の目の前には、化学室が。窓から覗くと小学校によくある理科室ではなく、大学の研究室並みに設備が整っており、生徒達は白衣を着て実験している。
「スゲー」
「科学者か研究者に見える。皆頭よさそう・・・」
「ちなみに授業時間は全て1時間半。もうそろそろ終わるな」
「1時間半って大学の講義と変わらないんじゃ・・・」
「あぁ、付属だからな。大学に合わせてるんだと」
「「うわぁ〜」」
授業時間の長さに絶句する2人を余所に授業が終わったらしく、生徒達がゾロぞ出てくる。
『あ、お兄ちゃん』
「マジで来たんだ」
「おう。で、何の実験してたんだ?」
「あぁ、今日はコレ」
真幸と新と翔の3人は真人達を見つけると駆け寄って来る。真人が尋ねると新が教科書を開き見せたが、内容はさっぱりで・・・。
「ほう・・・懐かしいなぁ。俺も苦戦した奴じゃん」
ちんぷんかんぷんの零達を残し、真人は楽しそうに会話する。そんな彼を見て驚く2人であった・・・。