名探偵コナン

□第10話
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 未だに玄関へ佇む安室もとい零を黒の燕尾服を着た執事・ノアは食堂へ通し、お茶を出した。

「はい・・・」

「恐れ入ります・・・」

 食器の音と時計の音しかしない。2人の間に沈黙が流れる。どれぐらい時間が経っていただろうか、2人の元に処置を終えた白い燕尾服を着た執事が現れる。彼の銀髪に一瞬、黒の組織の幹部・ジンを思い出し警戒するが、瞳の色の違いに気づき、警戒を解き彼に頭を下げた。

「スノー、お嬢は?」

「今、鎮痛剤でお部屋で休まれてます。ノア、後をお願いします」

「了解」

 ノアは白い燕尾服を着た執事・スノーに真幸の容態を聴く。部屋で眠っている事を聴くとホッと胸を撫で下ろす零。

 スノーと入れ替わりに今度はノアが出ていき、白い彼と2人で残された。また、沈黙が慣れる。

「緊張されているんですか?」

 沈黙を破ったのはスノー。零の向かいに座り、零の瞳をジッと見つめる。

「すみません・・・」

「いいえ。私も以前は貴方と同じ仕事をしていましたから分かるんですよ。雰囲気でね」

「ぇ・・・どういう事です?」

「警察庁警備局警備企画課、通称【ゼロ】。14年前に肩を壊しまして辞職し、今の仕事に就いた訳です。元々、医師免許を持っているので」


「そうでしたか・・・。改めまして、降谷零です」

「月城雪です。【スノー】は、ある組織に潜入していた時のコードネーム。もう壊滅されましたが、長年呼ばれいたので愛着があるんです」

「では、【ノア】彼も・・・?」

「彼は、元CIAです。私と同時期に同じ組織に入りましてね。14年前の組織壊滅後、ボディガードとして雇われました」

「おい、【スノー】。何ベラベラと喋ってんだぁ?」

「おや、もう戻って来たんですか?」

「お嬢の寝顔見飽きた。ほらよ」

 スノーとの話に夢中になっていると、ふらりと戻って来たノア。彼の手にはスマホ、スクロールさせると画面をスノーと零を見せてきた。

「ほう・・・。旨い具合で撮れましたね」

 そこには、気持ちよさそうに眠っている真幸の姿が。お気に入りなのかクッションを抱き締めている。顔半分がクッションに埋もれているが、何処かの公告宣伝さながらに上手いアングルで撮られている。その寝顔は、まさに【天使の寝顔】。

 スノーは、褒めて眺める。食い入るように画面を見つめる零。あまりも長い間見つめていたのでノアがニヤリと笑い・・・。

「いるか?・・・特別だぜ」
 
 と画像を零のスマホへ送った。勿論、ノアも本名を名乗り、3人はすっかり打ち解けたのであった・・・。
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