名探偵コナン

□第12話
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翌日、零と真人は警視庁の一室にいた。2人の目の前には、上質なスーツを着た男性・行平一樹警視正。

「プライベートとはいえ、一般人の・・・しかも真幸に銃を突きつけるとはな。降谷」

「はい・・・」

「処罰は、黒田管理官に任せた。この後、すぐに向かえ・・・以上だ。真人は残れ。話がある」

零は深々と頭を下げて、退出した。

「ふー・・・。まぁ、座れ」

「はい」

一樹は息を吐き、真人とテーブルを挟んで向かい合う。

「真人。あの時のお前の判断は間違ってなかった。真幸もカラーコンタクトで隠していたから幸い、バレてない」

「しかし、真幸達に怖い想いをさせた事は事実です。零がバーボンとバレました」

「あの3人の事だ。口は堅い」

「で、ベルモットだっけ?その女、真幸に似てるのか?」

「どうなんでしょう?俺も実際には会ったことないんで分かりませんが。降谷に聴いたところによると、プラチナブロンドに青い瞳を持っていて、女優のクリス・ヴィンヤードとして日本にいるそうです」

「クリス・ヴィンヤード・・・。どっかで聴いた事あるなぁ」

「女優ですから。それと、真幸の事ですが・・・。一度、フランスかドイツに帰国させようと考えているのですが」

「うん。俺もそう考えて真珠と幸一に話してみた」

「2人共、真幸が良ければ預かると」

「そうですか・・・」

「判断するのは真幸だ。彼女の意を尊重する。帰国しないのであれば、降谷との接触は暫くなしだ。勿論【安室】としても。お前も辛いが、出来るだけ業務事項のみの会話だけにしてくれ。いつ、真幸が彼の実妹とバレるか分からん。彼の追っている組織が壊滅しない限り、2人が兄妹として過ごす事はできん」

「分かりました」

「じゃあ、以上。俺らの姫様を迎えに行くとするか・・・いっぱい甘やかしてやれ、兄としてな」

「はい!」

話が済むと【警視正】の顔から【伯父】の顔になり、真人共に部屋を出た。向かうは 【特命係】。朝、真幸を連れて警視庁へ登庁後、直ぐに預けた。丁度、彼女のお気に入りである亀山と神戸がいたので彼女は大喜びで抱き着いたが・・・。
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