名探偵コナン
□第14話
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あれから数日後、真幸達は登校し始めた。しかし、学校以外の公共の場が慣れず送迎はノアの車で自宅と学校の往復のみ。
授業を受けた後、生徒会室でノアの迎えを待ちながら書類を片付けていく。
「あー、終わりが見えない!」
「芽衣。次これ、よろしく」
「ちょ、泉。これは恵梨香の仕事よー!!恵梨香ぁ〜」
「私も今ので手が塞がってるの」
「えぇっ!?」
書類と奇声が飛び交う中等科生徒会。真幸は、生徒会会長。泉が副会長。翔が会長補佐。新が副会長補佐。芽衣が書記。恵梨香が会計。計6名で運営している。
この学校の生徒会は、入学した時点の成績上位の者が選ばれ、高等科を卒業するまで任される仕組みである。
兄の真人も会長を任されており、彼の時代は男子のみで形成されていたらしく【皇帝】と別名が付いた程、仕事振りは良かったようだ。
その【皇帝】の妹である真幸。さぞかし、別名が付いたが、本人は呼ばれるのを拒んだ。極稀に呼ばれるらしが・・・。
『翔。校長室まで付き合って』
「おぅ・・・」
真幸は、パソコンからUSBメモリーを外し席を立つ。 翔は先に歩きドアを開ける。彼女の手を取り、生徒会室を後にした。
2人が校長室に着くと、一樹が居た。
彼に挨拶し、手にしていたUSBメモリーを渡す。
「うん、よく出来てる。これで話を進めていく。あと、この間の報告書と始末書のテンプレートだが、正式に使用許可が下りた。前のから書き換える」
一樹は、持っていたノートパソコンにメモリーを挿し、中身を見ていく。中身は、何かの企画書のようだ。
メモリーからパソコンへ企画書の入ったファイルをコピーし、メモリーの中身を全て空にする。
パソコンからメモリーを外すと真幸へ返す。真幸と翔は、一礼すると校長室を後にした。