名探偵コナン

□第15話
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喫茶店【ポアロ】。安室がカウンターでケーキの試作品を作っていると、来客を告げるドアベルが鳴る。

「いらっしゃい・・・。コナン君達」

「ケーキ、食べに来たよ」

来客は、試食を頼んだコナンと少年探偵団と博士。しかし、蘭や園子が来ていない。一緒に来ると思っていたが・・・。

「ありがとう。蘭さん達は?」

「もうすぐ、く」

「はぁーい、安室さん!!ケーキの試食しに来ました!!」

「来たよ」

安室は、コナンに蘭達の事を問う。しかし、コナンが答え終わる前に、園子の元気な声が店内に響き渡った。

出来上がったケーキの試食をコナン達にして貰う。結果は上々。メニューに来週から追加する事に決定した。

暫く、蘭達やコナン達の学校の事で盛り上がっていたが、園子が寂しそうにカウンターを見つめていた。

「どうしたの、園子?」

「んー。なんか寂しいなぁって思ってさ。あそこの席3つ」

蘭の問いかけに対し、頬づえを付きながらカウンター席を指差して答えた。そこは、真幸達の定位置。真幸を新と翔が挟んで座り安室のサンドイッチや飲み物を手に話をしていた。

「そういえば、暫く顔を見てないのよねー」

「僕達もあれから会えていません」

「えっ、そうなの?」

梓は、カウンター席の椅子を撫でながら呟く。コナンをはじめ少年探偵団も会えていないらしい。それに街を歩いている姿もないらしい・・・。

「・・・。何か事件に巻き込まれてなきゃ良いけど」

「本当にね・・・」

園子の呟きに全員が同意した。安室は、園子達の声を聴きながらテーブルを拭く。

「ん?安室さん」

テーブルを拭いていた安室の胸元で、窓からの日差しの光に反射して何か光って見えたコナンは、彼を呼ぶ。

「何だい、コナン君?」

「安室さん、ネックレスでもしてるの?」

「あぁ、この指輪の事かい?」

コナンの問いに、安室は服の中からネックレスを出し、外して彼の手に乗せた。さっきの光の正体は指輪が反射した光だった。

「綺麗な指輪〜!」

「亡くなった母親の形見です。小さい方は、ベビーリングなんですよ」

「「へぇ〜」」

「ベビーリング?」

「文字通り赤ちゃんの指輪の事よ。親が子供の誕生を祝って送るんだって」

歩美が声を上げると、梓が答えてくれた。

「父親が母親に送る場合もあります。僕の両親がそうでした」

「なんか、ロマンチック・・・」

蘭と園子は、キラキラした目で指輪を見つめていた。

「じゃあ、このベビーリングは安室さんので、大きい指輪は安室さんのお母さんの物なんだよね?」

「うん、そうだよ」

「じゃあ、ペアリングって事?」

「そうなるね」

コナンは、ネックレスを返す。安室は返ってきたネックレスをして、服の中へ隠す。

「安室さんのお父さんは?」

「さぁね・・・どこで何してるんだろ?何せ、14年間も音信不通だからね・・・」

「さ、探さないの?」

「手が空いたら、探すよ」

コナンは安室の耳に口を近づけて、問う。しかし、返ってきた言葉に驚きを隠せなかった。彼の返事には、素っ気なさが感じられた・・・。
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