名探偵コナン

□第18話
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あの後の青子達は、どうなかったは知らないが、翌日ゲレンデでバッタリと出会った。お互いに自己紹介し、一緒に滑ったりして仲良くなった。

電話番号やメールアドレスを教えて欲しいと言われたが、学校の方針で教えてはいけないと断る。実際、外部との接触は、禁じられているからだ。

そして、校内及び校外学習での合宿や遠足には必ずSPが就く決まりになっており、今回のスキー合宿も飛行機からのホテルへの移動や観光の際は、目立たないよう沢山のSPが張り付き、真幸達を含め生徒達を監視している。

一昨日と昨日の青子達の接触も遠い所から見ていたが、真幸達に危害がない事がわかり見守っていたようだ。2人は今日、東京に帰ると言っていた。今頃、市内を観光している頃だろうか。

さて、真幸達はというと、ホテルのラウンジで昼食後のティータイムを満喫中。もちろん瞳の色もコンタクトを付けて隠す必要はなく、気兼なく学校と同じように羽根を広げる。

実はこのホテル、来年の春オープン予定。何故、オープン予定のホテルが開き、貸し切りになっているのか?

その理由は、真幸にある。真幸の叔父にあたる行平瑞樹氏が建てたホテルだから。ホテルの従業員は、行平財閥から派遣された人達でSP同様、情報の漏れは一切ないように指導される徹底ぶりだ。真幸達が去った後は、適当に自分の傘下の企業に運営を任せるつもりだ。

尚、行平財閥は、鈴木財閥を傘下に置く程、政財・企業・鉄道・空港・銀行等あらゆる所で影響力があるが、あまり知られていない。現在、鈴木財閥が融資し、所有するものは、全て元は行平財閥のものであった。多分、鈴木財閥の相談役も知らないだろう。鈴木財閥が出来る前からあるヨーロッパ屈指の財閥なのだから。
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