名探偵コナン

□第20話
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伊達達は、追い掛けるも、3人は既に特命係にいた。

「さて、解決してもらうぞと言いたいところだが邪魔が入りそうだ。おい、芹沢、ドアを閉めろ」

伊丹達は、彼らが自分達の後を追っているのを知っていたので、彼らが入る寸前の所で特命係のある組織犯罪対策5課のドアを閉めた。

「あ、伊丹!!お前なぁ〜!!入れさせろよなっ!!」

「だそうですよ。先輩、どうします?」

「放っておけ、芹沢」

「了解っす!ということなのでお帰り下さい〜!!」

伊丹は、騒々しい廊下を一瞥し、芹沢に指示を出す。彼は指示通りに彼等を閉め出した。

一方、特命係では、真幸が右京の椅子に座り事件の捜査資料を見ていた。それと同時に伊丹がホワイトボードに事件関係者の写真と詳細を書き出す。

『ねぇ、伊丹さん。ここの監視カメラは、チェックした?』

「いや、まだ。この監視カメラは、たまに誤作動起こすからアテになんねーと思うけど?」

『あのねぇ、たまに誤作動起こすだけなら事件当夜の様子が映っているかもね・・・』

「よし、サイバーセキュリティ対策本部に行くぞ」

『どうぞ、いってらっしゃい』

サイバーセキュリティ対策本部に行こうとする伊丹と芹沢。少女は、右京の椅子に座ってお見送り。とはいかなかった・・・。

「何言ってる?お嬢さんも行くんだよ」

『えぇ〜!!私、あの人嫌いなんだけど』

「大丈夫。俺も嫌いだよ、あんな奴」

「あぁ、ネチネチして気持ち悪いしな」

『は?嫌いって言ったよね。芹沢さんは、ともかく。伊丹さんは、人格を否定してるよ?』

「3人寄ればなんとやら。お嬢さんいるから大丈夫」

『絶対、私をアテにしてるでしょうっ!!』

またまた、彼女を抱き上げ、特命係を出る。向かうはサイバーセキュリティ対策本部。

ドアを開けると、まだいた伊達達に刑事課へ戻るように指示。しかし、結局は付いてくる。ぞろぞろ歩いていると、目的地に到着。

中を覗くと、伊丹達の苦手なあの人が・・・。

「邪魔するぜ」

「邪魔するなら、帰って下さい。此方は暇ではありませんので」

「まぁまぁ、そんな固いこと言わないでさぁ。ちょっと、防犯カメラの映像を見せてくれない?」

「嫌です。ってお嬢さん、勝手に見るな!」

その人は、伊丹達が入って来たことに腹を立てていた。芹沢が窘めていると、少女は勝手にパソコンの画面を操作し、防犯カメラの映像をチェック。

『伊丹さん達がいる時点で気づいたら?私がいること。・・・あった。伊丹さん、この人かしらね?』

「もうちょい、拡大」

『フッ、了解』

どうやら、お目当の犯人を見つけた模様。不鮮明な為、彼女に拡大してもらうよう言う伊丹。すると彼女は口元に笑みを浮かべて、画像を拡大した。

「あぁ、間違いなさそうだな」

『逮捕するまでの証拠は?』

「まだ、不十分。任意で引っ張ってても良いが、シラを切られそうだ」

『じゃあ、探しましょうか?では、お邪魔しました。はい、報酬。どうも、ありがとう』

少女は証拠を探しに、席を立つ。伊丹達を後ろに従えて部屋を出て行く。去り際に紙袋をパソコンの主に渡す。

「お嬢さん、何処から出した?」

『企業秘密』

「あれ、何?」

『プレミアのミニチュア模型。あの人が今ハマっているシリーズ。その中でも手に入らない代物よ。ほら、見て?』

少女は何処からともなく、出した紙袋に疑問を抱く伊丹と芹沢にニコリと笑い、答えた。彼女が振り返る。視線の先には渡した相手が箱を見て、ニンマリしていた。

「うぇ〜、気持ち悪い。早く、鑑識課行こう」

ニンマリの次は頬擦りしている姿を目の当たりにして引く一同は、次の目的地へ。

次の目的地は、鑑識課。少女が入って来ても、見慣れているのか、誰も文句を言わず、集めた品を出す。

『へー、また、物騒な物だねぇ』

彼女が手にしてるのは血の付いたナイフ。それを持ち、笑みを浮かべている姿が少々恐ろしい感じなのだが・・・。

「何か、分かったか?」

『んー、大体はね・・・。ねぇ、たとえば、こんな物、現場に落ちてなかった?』

丁寧に見て行く少女は、鑑識課の1人に耳打ち。暫くすると彼女が尋ねた物が出てきた。

『ビンゴ・・・。これで逮捕は、確実ね。伊丹さん、芹沢さん。私の仕事は、これで終了かしら?』

伊丹達も彼女の後ろから眺める。どうやら、犯人逮捕の物的証拠が出た模様。彼女は、伊丹たちを振り返るとニコリと笑った。

「あぁ、ご苦労さん。今から逮捕してくる。芹沢、行くぞ。お嬢さん、どうも」

『いいえ。じゃあ、失礼します。またね』

伊丹達は、礼を言うと、早速逮捕へ。少女も警視庁の玄関口で彼らと別れた。勿論、伊達達を置いて・・・。

『ルイス』

「はい、お嬢様。お仕事は終わりましたか?」

『えぇ、行って・・・』

警視庁より少し離れた所でリムジンが1台止まっている。少女が近づくと、運転席から藍色の燕尾服を着た執事が出て来て、後部座席のドアを開ける。彼女が乗り込むと、リムジンは滑るようにその場を走り去った・・・。
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