シルバーローズ

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「おら、足出せよ」
『あっ、隼人・・・ありがとね』
「ケッ」
『今度ねこのぬいぐるみ持って来るね』
「て、テメー!!馬鹿にしてんのか!!」


ほ、本気だったのに。

まぁ、怒るよねぇ・・・
だけど、怒りながらもボロボロの足を治してくれた。
やっぱり優しいよなぁ。


まだ除夜の鐘がなってる。


「お疲れ様、流香ちゃん」
「ハヒ!!セクシーです!」
「あの〜・・・流香ちゃん、言いにくいんだけど・・・」
『へっ?・・・わぁ!!!』


今気が付いたんだけど、私着物乱れすぎじゃない?!
ど、どうしよう!!
こんなんじゃ何処にも行けないよぉ。


「結局逃げ切れたのは、流香とツナだったな」
「リボーン!お前今まで何処にいたんだよ!」
「それはボチボチ話すぞ。・・・山本。ペナルティーだ」
「ハハハ、やっぱ俺もあるのな〜」



そうだよね。
鬼だけなにもなかったら、ずるいし!!
そうだったら、むしろ私が鬼やりたいぐらいだよ。
てか、本当に着物どうしよーーー!!


「山本、流香の着物直してやれ」
「んなっ?!リボーンさん、それ山本ばっかズリーっすよ!!」
「・・・そんなんでいいのか?」



いいの?
あんなに秘密暴露された3人にしたら、ずるいよねぇ。

私にとってはありがたいけど。
・・・てか、武に直されるのってちょっと・・・かなり恥ずかしいよ!?


「もちろん目隠しはしろよ。それぐらい出来るだろ?」
「んっ。まぁ、着物の着付けとかは・・・親父に散々教えてもらってるからな!」


おにぃといい、武といい・・・今時の男の子って着物の着付けが出来るもんなんだ。


「女物はやったことねぇけど、大体男と同じだろ?ちょっと待っててなー」
『・・・はーい』



目隠ししてるにもかかわらず、武はスイスイっと着付けてくれた。
どんだけ叩き込まれたんだろう。



・・・見えてないって分かってても、やっぱり恥ずかしいや。
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