シルバーローズ
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なんて、決心したものの。
いきなり何かあるわけじゃなくて。
私は普通に学校に行ってます。
何すればいいのか分からないんだもん。
「よっ、流香!おはよーさん」
『あっ、武・・・おはよ』
「なんだ〜?元気ないのな〜」
『あはははは・・・』
そりゃ、元気もなくなるよ。
「流香ちゃん、大丈夫?」
『ツナ・・・』
心配そうな顔しないでよ。
って、心配させてるのは私か。
「そんなシケタ面してっと、そのまま電柱にぶつかんぞ」
『わっ!』
・・・あっ、ぶなぁ。
隼人がひっぱってくれなかったら激突してた。
『ありゃがと』
「噛むな。んだよ?休み中に何かあったのか?」
『何か・・・』
言えない。
昨日親が失踪したなんて。
ただのクラスメートに言う事じゃないし。
ただのってわけじゃなくて、数少ない私が話せるクラスメートなんだけど。
『・・・何もないよ〜!』
「何かあったら、すぐに言ってね?」
「俺らで出来る事ならなんでもするのなー」
「・・・ケッ」
それ以上何も聞いてこない彼らに少し感謝して、私たちは普通の会話をしながら学校に向かった。