シルバーローズ

□07
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「じゃあねw」





やばっ。



こんなの避けれるわけなっ














キンッ



「助っ人登場ってな!」


へっ?

いつの間にか、目の前に武が立ってる。
刀を持って。


『じゅ、銃刀法違反?』

「ははは、見逃してくれなー」



武が弾いたものはナイフみたいなもの。
これが、私に投げられたって事・・・だよね?
えっ?なんで??
当たってたら、私・・・




「アホ!言ってる場合か!!」
「おっ、獄寺遅かったのなー」
「うるせー!」

何で、私・・・いきなり?
何かの間違いだよね?



「ねぇ?用があるのはそこの女の子なんだけど。ボンゴレはどいてくれない?」
「そうはいかねぇよ。流香に用がある時は俺らを通してからってな」
「・・・何時の間にシャンブルはボンゴレと同盟を組んだのさ」

えっ?何?
何の話?


「同盟じゃねぇ」
「流香は友達だからな」
「ふーん」
「おい」
『・・・へっ?』
「さっさと行くぞ」

と、言われましても。
足が震えて・・・
腰がぬけたと言いますか・・・

なんて、言いたくない。
でもこのままじゃ・・・

「・・・まさか立てねぇとか言うんじゃねぇよな?」
『え、エヘ』
「んなっ?!・・・ッチ仕方ねぇ」
『わ、わわわ!!』

か、担がれてる〜!!
ちょ、私スカートなんですけど!
パンツ見えちゃうよ!!


「バッ!暴れんな!落とすぞ」
「ははは、お姫様抱っこじゃねぇのなー」
「できっか!」

そ、それは私も遠慮したい。
あれ?てかさっきまでの緊迫したムードは?





「・・・任せていいんだよな?」
「おう」

あっ・・・
二人ともさっきまでと雰囲気が違くなった。
ふざけてる顔じゃなくて、真剣そのもの。
二人のこんな顔、あんまり見たことないかも。


「ケッ・・・十代目の命令じゃなかったら俺が果たしてやんのに」
「そういうなよ!今回は俺に任せとけって」
「ねぇ・・・僕が逃がすと思ってるの?」


なっ!?
それまで黙ってたイケメン男の子が、いつの間にか私の目の前・・・隼人の後ろに立ってた。



「チィ!行くぞ」


いきなり隼人が走り出した。
えっ?武はどうするの?!
置いていくなんて・・・


「行かせないよ!」

っ!?!?
またナイフだ。


「そう言うなって」

キィン。

「お前の相手は俺だ」
「山本・・・武。ボンゴレの剣豪だね」



武がまた弾いてくれた。
隼人がどんどん走っていくから、武の姿が見えなくなっていく。
どうしよう。大丈夫かな?
剣豪って・・・どういう事?
武、強いの?でも、あの男の子も・・・




「山本なら心配いらねーよ」







・・・。



  
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