シルバーローズU

□24.
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「〜〜っ!!」



うー・・・頭が痛い。
何?誰かが呼んでる気がする・・・。
ってか、ここ最近こんな感じの目覚めが多い気がする。
あぁ・・嫌だなぁ。
こういう時ってあんまりいい事ないから。



「流香!!」
『・・・ぅ』



だんだん意識がはっきりしてきた。
目をうっすらあけると、思いっきり肩を掴まれた。


・・・この声は。



『つ、な?』
「流香ちゃん!良かった!目を覚まさないかと思った!」
『・・・そんな縁起でもない。ッ』
「大丈夫?痛む?ゆっくり体起こせる?」
『う、うん・・・大丈夫。ここは?』


お腹が痛いけど、ツナに手伝ってもらいながらなんとか体を起こすと、なんともまぁ豪華な装飾がされている部屋に居た。
どこ、ここ?
あれ?そう言えば、私イタリアに来て・・・


『・・・ツナ助けてくれたの?』
「いや、俺じゃないんだ。・・・記憶はある?」
『う、ん。大体なら・・・』
「なんか、流香ちゃんがこっちに来るっている情報が漏れてみたいで・・・他のマフィアが流香ちゃんを路地裏におびき寄せて・・・その、」
「始末しようとしてたんだぞ」
『!リボーンちゃん!』
「リボーン!もっと言い方が!」
「今更だぞ。それに流香にはストレートのほうがいい」


そりゃあ、あんな体験したら大体分かるよ。
あいつらはっきりシャンブルがどうのこうの言ってたし。


『ムザムザ相手の罠にかかっちゃったのか・・・』
「やつらもプロだ。でも、仕方ねーって開き直ってたら、次はどうなるか分からねーぞ」
「路地裏におびき出された流香は、たぶん幻覚にかかってたんだと思う」
『・・・だから地面が揺れてたりしてたんだ。じゃあ、あのライオンも?』



あの黒くて、目が赤い男の人も幻覚だったのかな?
でも、それじゃああいつらの自滅になっちゃうよね。



「あー・・・いや、それは」
「ニッ。それはこれから紹介するぞ。ついて来い」
『?』


  
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