その他のドリーム置き場!

□双子とお菓子
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私の彼氏はあの浅羽祐希くんです。
そして今まさに祐希のお家に居ます。
何をしてるのかと言うと、こたつに入ってぬくぬくしている所です。
祐希は、テレビゲームに夢中なので私はぼーっとそれを見ているわけです。
こんなのも慣れたし、こういう時間は私は嫌いじゃない。


そろそろぼーっとしながらお菓子を食べるのも飽きてきたから、何かしようと視線だけをウロウロさせてみる。
こたつから出る気はない。


・・・今更だけど、私の正面に寝そべってゲームしてるのが祐希。

ゲームが終わったら、私の隣の面に移動してくるのが日課になってる。
そして、今隣の面にいるのがその兄の悠太。
私の視線は悠太の唇で止まる。
悠太もぼんやりしながら、お菓子を食べて祐希の漫画をペラペラ捲くってる。
悠太は優しい。もちろん祐希も優しいんだけどね。
きっと、ゲーム中の祐希には話しかけても空返事しかされない私を気遣ってここに居てくれてるんだろうな。
その証拠に私が話しかけたら、ちゃんと受け答えしてくれる。
私が退屈しないようにって。


・・・で、私の視線は悠太の唇に戻るのです。



悠太はまだ気づいてない。







祐希は、よくキスをしてくる。
場所なんて関係なくて、したくなったからするという感じだ。
それにはまだ慣れなくて、いっつもドキドキする。
千鶴は赤面して抗議してくるけど、要はもう慣れたのかつっこみすらしてこない。


祐希と悠太は双子で、ちょっと違うと言っても顔の造形はほとんど一緒。

もちろん唇だって一緒。


私の視線は悠太の唇。

たぶん、形はそんなに変わらないというか一緒。

そこまで考えちゃったら、思いつくことは一つしかないでしょ?





悠太のキスも祐希と同じなのかな?







「・・・比べてみる?」
『なっ?!』



ガン バリバリバリ ビシャ




いつの間にか、悠太がこっちを見て笑ってた。
頭の中の事を見透かされたような気がして、めちゃくちゃきょどって肘をこたつにぶつけるわ、ポテトチップの袋を上から叩いちゃうわ、お茶を溢すわ・・・散々だ。
お茶あんまり入ってなくて良かった。



「あーあ。何してるんですか」
『ご、ごめっ』



悠太はさり気なく、お茶を拭いてくれた。
その時、予想外に悠太の顔が近くに来たものだから焦っちゃった。


「それで・・・どうします?」
『んなっ?!何を?!』



さっきまで、考えてたことが考えてたことだから赤面するのは仕方ないよね?!

  
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