school life

□第4話
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今日は天気がいい。
二人で映画を見に行くなんてデートとしか言いようがないんだけど、相手が臨也先輩だからデートじゃない。と自分に言い聞かせながらも、やっぱり緊張する。臨也先輩、顔はいいから隣で立ってる私が変な格好してたら悪目立ちしちゃうよね。出来る限りのオシャレはしてみた。化粧はそんなにしてないけど。
そういえば臨也先輩の私服姿は見たことないな。カッコイイだろうな。私服か。いけない、こんなこと考えてたらきっと何かに負ける。何に負けるかわかんないけど。
待ち合わせ場所に時間調度に着いた。見間違いじゃないよね。イケメンがいる。ケータイいじってるみたいで私には気付いてない。

「臨也先輩、こんにちは。」

予想通り、いや、予想以上に臨也先輩はカッコイイ。私といても釣り合わないんじゃ…。思わずネガティブ思考になっちゃったけど私は元気です問題ないです。

「佳奈ちゃん!?可愛いね、私服姿。」
「カッコイイの間違いでは…え?」
「俺が佳奈ちゃんに可愛いって言ったの。」

か、可愛いだって!?この先輩人間好きじゃなくて人間たらしだったんだ!
それはまあ置いといて…良かった。変じゃなかったみたい。

「先輩もカッコイ…っ、じゃ、行きましょう」
「今カッコイイって言いかけて止めたよね絶対。」
「そんなわけないですっ!空耳ですよ空耳」
「あー、はいはい。」

臨也先輩がにやにやしてる。正直気持ち悪い。

「じゃ、行こっか。」

自然な動作で先輩が私の右手をとって歩きだした。はたから見れば手を繋いでるように見えるけど相手が臨也先輩だからちが…くない!でも、先輩にとっては何でもないことなんだと思う。私は静雄先輩か幽君としか手を繋いだことないけどね。しかも、昔の話。
…かなり恥ずかしいけど、このままでいいや。

そして冒頭に戻る。
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