†無法地帯†
□月夜に酒
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※R-18入ります(´・ω・`)
―綺麗な満月の夜。
島原からの帰り、俺はそいつに出会った。
ただ静かに月を見上げ
ゆっくりとした仕草で俺に向き直る。
たまたま新八と平助は違う帰り道だった為一緒には居なかった。
月灯りに照らされた肌が、白く透き通っていて
闇に溶けてしまうんじゃないかと
その腕を掴んだ。
「…はら、だ…?」
驚いたように目を見開いた愛おしい恋人。
「…風間、駄目だ。居なくなるな」
酒が入っている為、何を云っているのか自分でも分からなかった。
「莫迦者。俺が居なくなる訳がないだろう」
呆れたように息を吐く、金糸に紅い双眸を持った…鬼。
思わずその口を奪い、確かめるように何度も舌を交えた。
深く深く絡め、離すのさえ惜しむように絡め続けた。
「んっ…ふぁっ…は、…らっ…」
名前を呼ぼうにもそれを俺は許さなかった。
「…ハァ…千景、犯していい?」
「…フンッ、何を今更」
少し蒸気した顔で不敵に笑う。
そんな可愛い恋人を抱き寄せ、近くの宿を借り体を交えた。