†無法地帯†

□月夜に酒
1ページ/2ページ





※R-18入ります(´・ω・`)




―綺麗な満月の夜。


島原からの帰り、俺はそいつに出会った。

ただ静かに月を見上げ


ゆっくりとした仕草で俺に向き直る。




たまたま新八と平助は違う帰り道だった為一緒には居なかった。




月灯りに照らされた肌が、白く透き通っていて



闇に溶けてしまうんじゃないかと



その腕を掴んだ。





「…はら、だ…?」

驚いたように目を見開いた愛おしい恋人。

「…風間、駄目だ。居なくなるな」


酒が入っている為、何を云っているのか自分でも分からなかった。

「莫迦者。俺が居なくなる訳がないだろう」


呆れたように息を吐く、金糸に紅い双眸を持った…鬼。


思わずその口を奪い、確かめるように何度も舌を交えた。

深く深く絡め、離すのさえ惜しむように絡め続けた。


「んっ…ふぁっ…は、…らっ…」


名前を呼ぼうにもそれを俺は許さなかった。




「…ハァ…千景、犯していい?」

「…フンッ、何を今更」

少し蒸気した顔で不敵に笑う。
そんな可愛い恋人を抱き寄せ、近くの宿を借り体を交えた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ